長期優良住宅
長期優良住宅とは?
長期優良住宅とは、
「いいものを作って、きちんと手入れして、長く大切に使う」ことで、建て替えの度に出る廃棄物の排出を抑制し、地球環境への負荷を低減するとともに、建替えに係る費用の削減によって国民の住宅に対する負担を軽減し、より豊かで、より優しい暮らしへの転換を図ることを目的とした住宅のことです。
長期優良住宅の普及の促進に関する法律
「長期優良住宅の普及と促進に関する法律」が平成21年2月24日に交付されました。
この法律は、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅を普及促進するために制定されました。
法律の制定により、行政庁による「長期優良住宅」認定制度が創設。一定以上の住宅性能を確保し、維持保全に関する計画を作成することで、「長期優良住宅」として認定を受けることができます。
認定を受けた建物に対しては、税制面で様々な優遇措置が設けられています。
グラフを見てもわかるように、日本の住宅の寿命がとても短命です。
日本の住宅のサイクルがこのように短いのはなぜなのでしょうか。
イギリスでは古いものこそ価値があるという考えが主流なため中古住宅市場が発達しており、住居の住み替えをすることが難しくない状況となっています。イギリスの人々は自分たちに見合った中古の住宅を探し、内装を自分好みに変えたりガーデニングを楽しんだりしてそれぞれの家に個性を出します。
一方、日本の家の多くは、自分のため、自分たち家族のために設計され建てられています。間取りも将来の人生設計にあわせて考えられ、そこに生涯住むつもりでローンを組んで高い買いものをしています。
ほとんどの場合、一家族が住み、壊され、次の世代はまた新しい家を建てます。
「つくっては壊す」フロー消費型の社会から、「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」 ストック型社会へ転換しようという試みが、長期優良住宅のコンセプトです。