消費税アップの影響力
住宅の消費税引き上げになると、次の3つの大きな影響が考えられます。
◎若い子育てファミリーのマイホームの夢が遠のく
今日の住宅市場の回復の主役は、30才代の若い世代です。増税されると、なんとか総額の費用を抑えようと、その分住宅の広さが狭くなり、立地が悪くなり、設備や構造体もより安価なものにせざるをえなくなります。あるいは、持家をあきらめさせ、狭い賃料住宅に向かわせるという、住宅市場での歪みを拡大することになります。
◎住宅投資が減退し、内需主導の経済成長の足を引っ張る
住宅建設は、裾野が広くあらゆる産業への経済波及効果が高く、林業・セメント・鉄鋼・金融・家電・家具など他産業への影響も大きくあります。特に、地方経済や中小企業への影響も深刻です。
◎「住生活基本法」の目指す豊かな住生活の実現が困難になる
国民の住生活水準の向上は、既存ストックのリフォーム・質的向上のみでは達成できません。水準の高い良質な住宅の供給があって、市場機能が働き、選択肢の広い豊かな住宅市場が構築されていきます。
住宅取得は、個人の生涯の中で最大の投資であり、住宅は誰もが必要不可欠な生活基盤です。住宅は明日への活力と創造の源です。ただ、諸費税引き上げられることによって、これからの住宅取得層にとっては、“前門の虎、後門の狼”ともいわれる事態になります。消費税が上がる前に買いたいと多くの人が思うでしょう。
ぼんやりといつか一戸建てが欲しいと考えていた人にとっては、今年こそが本気で購入を考える良いチャンスとなります。
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