日本の住まいと壁仕上げ
古民家がそうであるように、かつての日本の住宅は、柱がむき出しになった真壁に、漆喰や土壁等、現場で水を使って仕上げる「湿式工法」で壁を仕上げるのが一般的でした。しかし、戦後の「安く、早く、大量に」住宅が求められた頃から、柱を板で覆い隠し、石膏ボード等の下地に糊でクロスを貼っていく乾式工法が普及し始めます。工期の短縮やコストの安さ、施工のしやすさから広く受け入れられ、現在ではほとんどの住宅がこの乾式で仕上げられています。
最も使われているビニルクロス
クロスと一口にいっても様々な種類がありますが、その中でもっとも普及しているのはやはりポリ塩化ビニルに紙や不燃紙を裏打ちして作られるビニルクロスです。現在日本で生産されるビニルクロスの生産量は5億㎡とも言われており、これは日本で一年間に新築される住宅すべてに使っても使いきれない程の量です。これだけ普及したのは、下の表からも解かるように施工性や価格の安さに加えて種類の豊富さやメンテナンスのしやすさ等、作る側だけでなく住まい手から見ても便利な素材だからです。その名の通り表面がビニールでコーティングされているので汚れにくく、汚れても中性洗剤等で簡単に汚れをふき取ることができるのは主婦には大きな味方です。
また種類m豊富で、天然素材の風合いを再現したナチュラルテイストのものからプリント柄等、インテリアの幅を広げるのに一役買っています。
しかしながら素材の面で疑問視されている点もあります。成型の為に可塑剤や、変色やカビを防止する安定剤等が使用されていること、ビニールに囲まれている窒息感等が主に挙げられます。
Monthly HABITA 083号より
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ビニルクロス、よく聞く言葉ですね。たぶん私の部屋の壁もビニルクロス
低コストは大変魅力的!!家中の壁につかうものだから、一件の住宅にしてもたくさんの量を必要としますね。
クロスでもいくつかのグレードがあり、 流通品と呼ばれる賃貸住宅などでよく使われる汎用品から 1000番と呼ばれる一般戸建住宅で使われる少しグレードの高いものなどが あります。
クロスも価格に応じて見た目の豪華さや強さ、 手入れのしやすさなどが変わってきます。
ただ、クロスの場合は、選ぶ材料の品質が変わっても、 施工手間はそれほど変わりません。 そのため、12畳程度の部屋であれば、流通品を1000番クロスに変えたとしても 大よそ1万円程度の価格差しか出ないため、 気にいった機能とデザインを重視して選んだ方が満足度は高いようです。
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(有)匠・小山住建
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